雁喰い豆とアボカド・チーズサラダ

雁喰い豆とアボカド・チーズサラダ

豆・豆料理探検家の「豆なレシピ」 Vol.76(2014年12月掲載)

「雁喰い豆」は大豆の仲間で、平べったい形をした黒い豆です。水に浸けるとけっこうな収縮率で乾燥していることに驚きます。平べったい表面にシワがあり、その表情は一粒ずつ異なります。自然界に育つ作物は面白い。そして、可愛い。どの豆もみんな可愛い。水に戻して膨らんで、鍋で茹でて調理して‥‥。毎日そんなことばかりして暮らしています。

大家族なら1カップずつ、小家族なら1/2カップずつ、2~3種類の豆を茹でて冷蔵ストックしておくと、たいがいの料理が豆入りに変身します。豆は主役にするより、料理のアクセントとして使うほうが楽しい食材かもしれません。
雁喰い豆も茹でてストックしておくと、手軽にサラダやスープに使えます。このサラダ、豆を茹でる以外の調理時間は、たったの5分。これからの季節、人が集う食卓にも重宝しそう。

レシピ担当/五木のどか

豆・豆料理探検家。豆・豆料理アドバイザー。福岡県生まれ、京都市在住。豆の生産者や料理人、飲食店、販売店を訪ね歩き、話しを聞くことを楽しみとする。「一豆三味」を提唱し、豆料理の楽しさを伝えている。「豆なブログ」執筆中。

材料(2~3人分)

雁喰い豆 茹で上がり1/2カップ
カッテージチーズ 100g
アボカド 1個
レモン汁 1/2個分
イタリアンパセリ(フレッシュ) 適量
オレガノ 少々
小さじ1/4~1/2
黒コショウ 少々
EVオリーブオイル お好みで

作り方

1

雁喰い豆はたっぷりの水に浸し、半日~一晩おいてもどす。

2

豆のもどし汁ごと鉄鍋に入れ(鉄製がなければ通常の鍋を使い、ティーバック用不織布などで包んだ鉄釘と一緒に)、雁喰い豆を煮る。煮立ってきたらアクをとり、弱火にして40~50分。途中で湯が減ってきたら差し湯をする。

3

アボカドは種を取り除き、食べやすい大きさにカットする。レモン汁をまんべんなくかけ、軽く混ぜておく。

4

アボカドを入れたボウルに、茹でておいた雁喰い豆とカッテージチーズを加える。

5

塩、黒コショウ、オレガノ、イタリアンパセリみじん切りを加え、全体を軽く混ぜ合わせたら出来上り。

ひとくちメモ

  • 雁喰い豆など黒豆を煮るとき、キッチンペーパーの中心部に切り目を入れ、落とし蓋替わりに使うと煮えムラなく美しく茹で上がります。
  • 雁喰い豆が茹で上がったら、鉄鍋に入れたまま蓋をして冷ますと程よくやわらかい食感になります。
  • アボカドの替わりにトマトのざく切りや、皮をむいたグレープフルーツなどと合わせても美味しいでしょう。

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