紅大豆の田作り

紅大豆の田作り

豆・豆料理探検家の「豆なレシピ」 Vol.43(2014年4月掲載)

数年前に「豆なおせち」を作ったとき、紅大豆の田作りを一品加えました。紅大豆の紅い「おめでた色」が初々しくて、「田作りには紅大豆だよね~」と思っていました。
田作りって、いわしを田んぼにまいて肥料としたことから、豊作を願って歳神さまに奉じる食べ物なんですって。これから「お田植え」も始まります。田んぼの神さまに紅大豆入りの田作りを捧げ、お下がりで乾杯!

毎年3月に兵庫の友人から「いかなごのくぎ煮」が届きます。お母さま味付けのくぎ煮は絶品で、甘辛醤油に生姜と山椒の風味が何とも言えません。そこにヒントを得、この度の味付けとなりました。
山形県川西町の紅大豆と、京都府伊根町のいりこが、兵庫県明石の味付けで出逢った‥‥。おいしい食材を生かしきって、豊作祈願、大漁祈願‥‥。

レシピ担当/五木のどか

豆・豆料理探検家。豆・豆料理アドバイザー。福岡県生まれ、京都市在住。豆の生産者や料理人、飲食店、販売店を訪ね歩き、話しを聞くことを楽しみとする。「一豆三味」を提唱し、豆料理の楽しさを伝えている。「豆なブログ」執筆中。

材料(約4人分)

紅大豆 乾燥1カップ
いりこ 40~50g
生姜 約15g
濃口醤油 大さじ2
砂糖 大さじ2
みりん 大さじ1
小さじ2
粉山椒 お好みで

作り方

1

紅大豆を水洗いし、たっぷりの水に浸して一晩~半日ほどおき、もどして水煮にする。紅大豆と戻し水を火にかけ(水はたっぷりになるよう足す)、煮立ったらアクをとり、中弱火にして約20~30分ほど煮る。

2

生姜を千切りにする。いりこは粉になったところを外すため、ザルで軽くふるう。

3

濃口醤油、砂糖、みりん、酒をフライパンに入れて中火にかけ、フツフツとしてきたら、茹でておいた紅大豆を水切りして加える。

4

火加減を中弱火に落として、紅大豆が焦げ付かないように時々フライパンを振りながら甘辛醤油で10分ほど煮含める。

5

いりこを加え、焦げないように注意して味をからませる。5分ほどたったら生姜を加え、水分がほぼなくなってきたら火をとめ、(好みで)粉山椒を振って出来上り。

ひとくちメモ

  • 今回の紅大豆以外の大豆でも、おいしくできます。この分量は豆が主役の田作りです。大豆といりこの分量比は、お好みで変えてください。
  • 醤油や酒、生姜の量も好みで適当に変えて、好きな味に仕上げてください。
  • 出来上って、フライパンのままコンロに置いて冷まそうとすると「泣き」がくるので、バットや大きめの皿に移して冷ましてください。
  • お酒のアテにも白ごはんのおかずにも、ずんずん箸が進み止まらなくなりますが、けっこうカロリーが高いと思われます。ご用心‥‥。

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