紫花豆のマリネ

紫花豆のマリネ

豆・豆料理探検家の「豆なレシピ」 Vol.93(2015年4月掲載)

紫花豆のあの模様は水煮にすると煮汁に色が溶け出して、どす黒く濁ったような色になってしまいます。そこを何とか、模様を美しく見せることができないかな?と考えて、ふと思いついたのがマリネでした。
かつて、茹でた黒豆にビネガーをかけたら、黒が赤みを帯びて紫色に!その応用でできたのが、このレシピです。温かくなると、酸っぱいものが欲しくなる女性好みのメニューです。

甘煮のイメージが強い紫花豆を別味に‥‥。紫花豆は煮くずれ始めるくらいにやわらかめに煮て、温かいうちにビネガーの味を染み込ませます。せっかくなので何か別の豆も加えてください。ここでは、ひよこ豆を合わせました。これからの季節はキュウリやパプリカなども‥‥。野菜を上手に合わせてサラダ感覚でどうぞ。

レシピ担当/五木のどか

豆・豆料理探検家。豆・豆料理アドバイザー。福岡県生まれ、京都市在住。豆の生産者や料理人、飲食店、販売店を訪ね歩き、話しを聞くことを楽しみとする。「一豆三味」を提唱し、豆料理の楽しさを伝えている。「豆なブログ」執筆中。

材料(5~6人分)

紫花豆 1/2カップ
ひよこ豆 1/2カップ
玉ネギ 1/2個
セロリの茎 1本分
白ワインビネガー 大さじ4+1
ローリエ 1枚
小さじ1/2ほど
E.V.オリーブオイル 大さじ1~2

以下好みで

黒胡椒 10粒ほど
フェンネルシード 好みで小さじ1/4ほど
レーズンのラム酒漬け 好みで適量
付け合せの野菜など 適量

作り方

1

紫花豆を水洗いし、たっぷりの水に浸して一晩以上おく。同じくひよこ豆も水浸けし、それぞれやわらかめの水煮にしておく。

2

セロリはスジをとって食べやすい大きさの乱切りに、玉ネギは1cm幅くらいにカットし、塩少々(分量外)を加えた熱湯に1~2分くぐらせる。

3

豆とセロリ、玉ネギを湯切りして容器に合わせ、塩少々と白ワインビネガー(大さじ4)で和える。ローリエ、黒胡椒の粒、フェンネルシードなどもこの段階で加える。

4

常温に冷まして蓋をして冷蔵庫へ。半日以上寝かせて味を沁み込ませる。

5

冷蔵庫から出して、レーズンやカットした野菜を合わせ、ビネガーとオリーブオイルを回しかける。葉野菜と共に盛りつけて出来上り。

ひとくちメモ

  • 酸っぱいのが苦手な方は砂糖を加えたり、ビネガーをレモン汁に代えるなどしてください。
  • 紫花豆の代わりに白花豆、ひよこ豆の代わりに大豆などでもお試しください。黒大豆、青大豆、紅大豆など、色で遊ぶのも楽しいでしょう。

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