あおばた豆のきんぴら豆ごぼう

あおばた豆のきんぴら豆ごぼう

豆・豆料理探検家の「豆なレシピ」 Vol.16(2013年10月掲載)

男子の大半が知っていると聞くドラゴンボールの仙豆(センズ)、私には未知なる食べ物でした。調べてみると、どうやら緑色をした豆で、1粒食べたら10日は飢え知らず、どんなケガも一瞬で治る奇跡の豆らしい!「それって、スゴイやん!仙豆をつくって、みんなを元気づけよう♪」と思いついたのが、緑色の豆で作る「ざぜん豆」の始まり‥‥
ざぜん豆の由来は、お坊さんたちが坐禅をする前にオシッコ抑制のために食べる豆で、精進料理の一つです。小鉢の蓋をあけると「仙豆」と名付けた「ざぜん豆」が‥‥今回は、ざぜん豆とキンピラを合わせてみました。

仙豆イメージの「ざぜん豆」を作るなら「あおばた豆」がおススメです。数種類の青大豆の中でも、濃い緑色が際立っています。キンピラごぼうとは、味付けが似てるから、ざぜん豆をたくさん作って合わせてもヨシ、最初からキンピラごぼうを作って、ゆでておいたあおばた豆を途中で混ぜてもヨシ。豆が入ると、いつものキンピラごぼうも仙人力!

レシピ担当/五木のどか

豆・豆料理探検家。豆・豆料理アドバイザー。福岡県生まれ、京都市在住。豆の生産者や料理人、飲食店、販売店を訪ね歩き、話しを聞くことを楽しみとする。「一豆三味」を提唱し、豆料理の楽しさを伝えている。「豆なブログ」執筆中。

材料

ざぜん豆(約4人分)

あおばた豆 1カップ
あおばた豆の煮汁 1カップ
醤油 大さじ1
砂糖 大さじ1

きんぴら豆ごぼう(約4人分)

ざぜん豆 大さじ4
ごぼう 1本
ごま油 大さじ1/2
出汁 1/4カップ
醤油 小さじ2
みりん 小さじ2
七味唐辛子 お好みで

作り方

1

あおばた豆を丁寧に水洗いし、一晩~半日、水に浸しておく。もどした豆と水を鍋に入れ火にかけ、沸騰したら中火で約30分ほど茹でる。途中でアクが浮いてきたら、丁寧にすくい取る。

2

茹でた豆と、豆がかぶるくらいの煮汁を一緒に煮立て、フツフツしてきたら弱火にして、砂糖と醤油を加えて煮る。焦げないよう、途中で混ぜたりしながら鍋のそばを離れない。

3

弱火で15分ほど煮て、煮汁がなくなれば「ざぜん豆」完成。

4

豆を茹でている間に、きんぴらごぼうを作る。ごぼうは表面をタワシで水洗いし、ささがきにしておく。

5

鍋にごま油を熱し、ごぼうを炒めたら出汁を入れ、10分ほど煮て、醤油、みりんで調味する。

6

ざぜん豆を加えて少し煮たら、好みで七味唐辛子をかけて出来上がり。

ひとくちメモ

  • 仙豆を意識しなければ、ふつうの大豆でもおいしくできます。ざぜん豆のまま食べてもヨシ、きんぴらに混ぜてもヨシ、素朴なおかずはハマりますよ。
  • 調味料の分量は、あまり甘いのが苦手な人用の分量です。ざぜん豆やきんぴらごぼうは、砂糖を加減して好みの味に仕上げてください。お子様用には、チョイ甘めが人気です。

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