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米は水洗いし、ザルにあげて30分ほどおく。
山形県尾花沢の郷土料理のひとつに「奈良茶飯」があるそうで、奥の細道を旅した芭蕉も口にしたという話しが残っています。「奈良茶飯」は本来、東大寺や興福寺などで修行僧たちが食する精進料理だったものが、流れ流れて東北に根付いたものだとか。昔むかし、「馬の口とらえて老いを迎うる者」どもの時代も、やっぱりお国自慢の郷土料理は、旅人のご馳走だったようです。
福岡出身~京都在住の私がアレンジした秋の奈良茶飯は・・・・
炒った大豆を濃い目に出したお茶で炊くのが尾花沢の奈良茶飯、せっかくだからそこに、いただきものの「栗」を入れてみました。お赤飯もそうですが、栗が入るとたちまち「秋」全開の表情に‥‥。栗の皮を剥くのはとても手間がかりだけど、手間をかけた分だけ、食べるときの喜びはひとしおです。
豆・豆料理探検家。豆・豆料理アドバイザー。福岡県生まれ、京都市在住。豆の生産者や料理人、飲食店、販売店を訪ね歩き、話しを聞くことを楽しみとする。「一豆三味」を提唱し、豆料理の楽しさを伝えている。「豆なブログ」執筆中。
青大豆 | 大さじ4 |
米 | 2合 |
緑茶 | 通常の2合分+120cc |
塩 | 小さじ1/2 |
栗 | 8粒 |
米は水洗いし、ザルにあげて30分ほどおく。
青大豆を水洗いし、フライパンで炒る。あれば鉄のフライパンで時間をかけてゆっくりと中弱火で炒る。
緑茶を濃い目に出して、炊飯用の水の代わりに使う。
炊飯器のお釜に1の米を入れ、3のお茶を使って水加減する。緑茶をいつもの水加減で2合分+大豆と同じ分量(大さじ4)+栗の分(栗2個で大さじ1と計算)を使う。そこに、炒った大豆と栗を入れて、いつも通りに炊飯する。
炊き上がったら、10分ほど蒸らして出来上り。